乳房手術後も検査可能な理由
乳房再建術や豊胸術で乳房内にインプラントを挿入した場合、従来のマンモグラフィー検査は一般に受けることができません。一方で無痛MRI乳がん検診はインプラント挿入の方でも検査を受けることができ、新しい乳がん検診の手段として注目されています。
こちらの記事では、無痛MRI乳がん検診が乳房手術後も検査可能な理由を、従来の検診方法との比較を交えながら詳しくお伝えします。
乳房手術後の検査における課題
乳房手術には主に以下の2種類があります:
- 1. 乳がん手術後の再建術
- 乳がん手術後、失われた乳房の形状を回復するためにインプラントを挿入することがあります。
- 2. 美容目的の豊胸術
- 審美的な理由で乳房を大きくするためにインプラントを挿入します。
これらの手術後であっても、乳がん検診は定期的に受診することが推奨されますが、インプラントの存在により、検査方法に制約が生じてしまいます。

通常のマンモグラフィでは、圧迫されるため、豊胸術後の方は検査できない場合があります。
無痛MRI乳がん検診は、乳房を圧迫しないので、インプラント挿入後の乳がん検査ができます。
従来の検査(マンモグラフィー・エコー)の制約
マンモグラフィーは、乳房を圧迫してX線撮影を行う検査方法です。しかし、インプラント挿入後の乳房に対しては以下の制約があります:
- 圧迫によるリスク :インプラントを強く圧迫すると、破裂や変形のリスクがあり、炎症や乳房の変形を引き起こす可能性があります。
- 画像の不鮮明さ :インプラントがX線を通しにくく、その影響により画像上で乳腺の一部が隠れるため、乳腺組織の詳細な画像取得が難しくなることがあります。
これらの理由から、マンモグラフィーはインプラント挿入後の検査には適さない場合があります。
また、超音波(エコー)検査は、乳房を強く潰すことはありませんから検査はできますが、インプラントの後ろ側は見えにくいので、受診ができないケースもあります。
無痛MRI乳がん検診の優位性
インプラントは、強く圧迫すると破裂して炎症などを起こし、せっかく整えた乳房が変形してしまいます。ですから乳房を圧迫するマンモグラフィは一般に行うことはできません。
超音波(エコー)検査は、乳房を強く潰すことはありませんから検査はできますが、インプラントの後ろ側は見えにくいので、受診ができないケースもあります。
一方で、無痛MRI乳がん検診の場合は乳房を圧迫しないため、インプラントへの物理的な負担がなく、破裂や変形のリスクを回避できます。
インプラントの種類によってはすこしアーチファクト(邪魔な信号)がでますが、多くは問題なく検査が可能です。
MRI検査

MRIの場合はインプラントがあってもがんを発見しやすい画像になります。
無痛MRI乳がん検診は、インプラント挿入後の女性にとって安全で効果的な検査方法となっています。
まとめ
乳房手術後の検診には、適切な検査方法の選択が重要です。無痛MRI乳がん検診は、乳房を圧迫せず、挿入物の影響を受けずに画像を取得できるため、インプラント挿入後の検査における従来の課題を解決することができます。乳房手術を受けた方は、ぜひ無痛MRI乳がん検診の受診を検討してみてはいかがでしょうか。

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