乳がんってどんな病気?
乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍
乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)に発生する悪性腫瘍です。
乳管という、乳汁の流れ道の管や、小葉という奥の方の組織のいずれかから発生します。
乳管の中にがんがとどまっている場合は非浸潤がん(DCIS)といい、乳管を破って周りの乳腺に及ぶと浸潤がんと言います。
症状は「しこり」「分泌物」のほか、「腫れ・痛み」のことが多いですが、これらは乳がん以外でもよく起こる症状なので、定期的な検診で見分けることが重要です。
乳腺の組織

乳がんは30代から急増
ほかのがんに比べて若い世代でも発症しやすいことも特徴で、30代前半から増え始めます。

働き盛りの女性がかかり、
女性のがん死のトップである
乳がんは急速に増えており、日本女性の9人に1人※が生涯の間に乳がんにかかるといわれています。30~64歳の女性のがん死亡原因のトップとなっています。
普通のがんは、年配の方が多くかかる病気ですが、乳がんは全く違って、働き盛りの女性を襲うのです。
がん部位別に見た死亡原因(女性 上位5位)
国立がん研究センターがん対策情報センター(人口動態統計より作成)2014年データを参照
早期であれば、1ヶ月で
職場復帰できる
このように乳がんは恐ろしい病気ですが、早期に見つかれば、治療後1ヶ月で職場復帰することもできます。ですから定期的に乳がん検診できちんと乳房をチェックすることが大切です。
※地域がん登録全国推計値2020年データによる。国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
乳がんの初期症状は自覚しづらい!
定期チェックで早期発見を
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